骨系統疾患(骨や軟骨に影響がでる病気)の一種です。腕、足、顔だけではなく、ほぼ全身の骨が影響を受けます。骨や軟骨への影響は、生涯を通じてさまざまな合併症を引き起こす可能性があります(中には重く進行性のものも含まれます)1。しかし、合併症があるからといって幸福で充実した日常生活を送ることができないわけではありません。
病気をよく知ることが、将来への備えにつながります。
主な症状や合併症についてはこちら をご覧ください。
この病気の原因はFGFR3(線維芽細胞増殖因子受容体3型)遺伝子の変異であることがわかっています3。
多くの患者さん(約80%)は、平均的な身長の両親から誕生しているため、突然変異が原因だと考えられています4,5。遺伝子変異の結果、FGFR3の機能が正常に働かず、骨の成長に影響がでるといわれています3。
軟骨無形成症は、出産前の超音波検査の際に身体的特徴をもとにして診断されることがあります。出生後には臨床症状、X線検査、遺伝学的検査により、診断が行われます3。
診断についての詳しい情報はこちら をご覧ください。
図1. 骨の成長と軟骨無形成症7,8
図2. 軟骨無形成症の原因9